東京都では、「成長産業分野への事業転換に向けた製品開発支援事業」(技術開発助成)というものを行っています。(現在終了)
中小企業を対象に、成長産業分野への事業転換を目的として製品等の開発・改良を行い、試作品の開発・改良にかかった経費の一部が助されます。
また、診断士、大学、大企業等が方向性もアドバイスしてくれます。
目次
- 特徴は?
- 事業全体の流れ
- 事業計画作成支援
- まとめ
| 特徴は?

■ 専門家による事業計画へのアドバイス
一から自社で事業計画書を作製するのではなく、専門家と相談しながら事業計画を立て行くことができます。そのため、より広い視野で進めていくこともできるのではないでしょうか。
マネージャーによる事業計画作成の支援もあるので、初めての方でも安心です。
■ 助成金
・助成内容:試作品の開発・改良にかかる費用
・助成限度額:1500万円
・助成率:2/3以内
■ 事業転換について
支援対象となる取り組みは、以下に該当するものです。(成長産業分野の指定はありません)
●事業転換
新たな製品等を製造することにより、業種をを変更することなく、事業を変更すること。
●業種転換
新たな製品等を製造することにより、業種を変更すること。
●新市場進出
業種または事業を変更することなく、新たな市場に進出すること。
(新たな、ニーズや属性(業種、性別・年齢、所得、行動特性等)を持つ顧客層を対象とすること)

| 事業全体の流れ

流れには、3つのステップがあり、それぞれの会議(審査)を通過すると、次のステップに進むことができます。
●Step1 事前相談申込み(東京商工会議所・東京都商工会連合会)
「調整会議」では、事業の活用が見込まれるかを判断されます。
●Step2 アドバイザリー会議申込み
「アドバイザリー会議」では事業の可能性がある取組かを判断されます。
●Step3 助成金申請
審査があります。
ホームページには、『都内中小企業者の方は、まずはお気軽ご相談ください。』と書かれているため、まずは、Step1の事前相談を、受けてみるとよいでしょう。

| 事業計画作成支援

アドバイザリー会議では、作成した事業計画のプレゼンテーションを行います。
その事前準備として、「事業計画作成支援」というものがあり、 マネージャーに事業計画のブラッシュアップを手伝ってもらうことができます。(約2か月程度)
そして、プレゼンテーション(アドバイザリー会議)の後、評価結果と専門家からの助言内容をまとめた「アドバイザリー会議提案書」が送られてきます。
ここで、「事業の可能性がある」と判断された場合、助成金に申請することが可能となります。
|まとめ
今回は、「成長産業分野への事業転換に向けた製品開発支援事業」(技術開発助成)を紹介しました。
この事業では、事業計画書を作製してから申請するのではなく、専門家と相談しながら事業計画を立て、段階を踏んで申請を行うことができます。
また、事業計画作成の支援もあるので、初めての方も安心なのではないでしょうか。
何か質問等ございましたら、お気軽にご相談(無料)ください。
